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無間地獄


阿鼻地獄とは、大焦熱の下、欲界の最低の処にあり。
 罪人、かしこに趣き向ふ時、まづ中有の位にして、啼き哭び、偈を説いて言く、
一切はただ火炎なり 空に遍して中間なし 四方及び四維 地界にも空しき処なし 一切の地界の処に 悪人皆遍満せり 我、今帰する所なく 孤独にして同伴なし 悪処の闇の中にありて 大火炎聚に入る 我、虚空の中に於て 日月星を見ざるなりと。
時に閻羅人、瞋怒の心を以て答へて曰く、
或は増劫或は減劫に 大火、汝が身を焼く 痴人已に悪を作る 今何を用てか悔を生ずる これ天・修羅・健達婆・竜・鬼のなせるにあらず 業の羅に繋縛せられたるなり 人の能く汝を救ふものなし 大海の中に於て ただ一掬の水を取るが如し この苦は一掬の如し 後の苦は大海の如しと。

既に呵嘖し已れば将ゐて地獄に向ふ。かれを去ること二万五千由旬にして、かの地獄の啼き哭ぶ声を聞き、十倍に悶絶す。頭面は下にあり、足は上にありて、二千年を逕て、皆下に向ひて行く。
 かの阿鼻城は、縦広八万由旬にして、七重の鉄城、七層の鉄網あり。下に十八の隔ありて、刀林周り廻る。四の角に四の銅の狗あり、身の長四十由旬なり。眼は電の如く、牙は剣の如く、歯は刀の山の如く、舌は鉄の刺の如し。一切の毛孔より皆猛火を出し、その烟、臭悪にして世間に喩ふるものなし。
十八の獄卒あり。頭は羅刹の如く、口は夜叉の如し。六十四の眼ありて鉄丸を迸り散らし、鉤れる牙は上に出でて、高さ四由旬、牙の頭より火流れて阿鼻城に満つ。頭の上には八の牛頭あり。一々の牛頭に十八の角ありて、一々の角の頭より皆猛火を出す。
また七重の城の内には七の鉄幢あり。幢の頭より火の踊ること、猶し沸れる泉の如く、その炎、流れ迸りて、また城の内に満つ。
四門の楼の上に八十の釜あり。沸れる銅、涌き出でて、また城の内に満つ。 一々の隔の間に、八万四千の鉄の蟒・大蛇ありて、毒を吐き、火を吐いて、身城の内に満つ。その蛇の哮び吼ゆること、百千の雷の如く、大いなる鉄丸を雨らして、また城の内に満つ。
五百億の虫あり。八万四千の嘴ありて、嘴の頭より火流れ、雨の如く下る。この虫の下る時、獄火いよいよ盛んにして、遍く八万四千由旬を照す。
また八万億千の苦の中の苦は、集まりてこの中にあり。

 瑜伽の第四に云く、
東方の多百踰繕那、三熱の大鉄地の上より、猛く熾んなる火ありて、焔を騰げて来り、かの有情を刺す。皮を穿ちて肉に入り、筋を断ちて骨を破り、またその髄に徹り、焼くこと脂燭の如し。かくの如く身を挙げて皆猛焔と成る。東方よりするが如く、南・西・北方も亦またかくの如し。この因縁に由りて、かのもろもろの有情、猛焔と和し雑り、ただ火聚の、四方より来るを見るのみ。火焔、和し雑り、間隙あることなく、受くる所の苦痛もまた間隙なし。ただ苦に逼られて号き叫ぶ声を聞くのみにて、衆生あるを知る。また鉄の箕を以て、三熱の鉄・炭を盛り満たしてこれを簸り揃へ、また熱鉄の地の上に置いて、大いなる熱鉄の山に登らしむ。上りてはまた下り、下りてはまた上る。その口中よりその舌を抜き出し、百の鉄釘を以て、しかもこれを張り、皺なからしむること、牛の皮を張るが如し。また更に熱鉄の地の上に仰ぎ臥せ、熱鉄の鉗を以て口を鉗みて開かしめ、三熱の鉄丸を以てその口中に置くに、即ちその口及以び咽喉を焼き、府蔵を徹りて下より出づ。また洋銅を以てその口に潅ぐに、喉及び口を焼き、府蔵を徹りて下より流れ出づ。と。

 七大地獄と并及に別所の一切の諸苦を、以て一分とせんに、阿鼻地獄は一千倍して勝れり。かくの如くなれば、阿鼻地獄の人は、大焦熱地獄の罪人を見ること、他化自在天処を見るが如し。四天下の処、欲界の六天も、地獄の気を聞がば即ち皆消え尽きなん。何を以ての故に。地獄の人は極めて大だ臭きを以ての故に。地獄の臭気、何が故に来らずとならば、二の大山ありて、一を出山と名づけ、二を没山と名づけ、かの臭気を遮ればなり。もし人、一切の地獄の所有の苦悩を聞かば、皆悉く堪へざらん。これを聞かば則ち死せん。かくの如くなれば、阿鼻大地獄の処は、千分の中に於て一分をも説かず。何を以ての故に。説き尽すべからず、聴くことを得べからず、譬喩すべからざればなり。もし人ありて説き、もし人ありて聴かば、かくの如き人は血を吐いて死せん。
 この無間地獄は寿一中劫なり。五逆罪を造り、因果を撥無し、大乗を誹謗し、四重を犯し、虚しく信施を食へる者、この中に堕つ。

 この無間地獄の四門の外にもまた十六の眷属の別所あり。
その中の一処を鉄野干食処と名づく。
謂く、罪人の身の上に火の燃ゆること十由旬量なり。もろもろの地獄の中に、この苦最も勝れり。また鉄の雨を降らすこと盛夏の雨の如く、身体の破れ砕くること猶し乾脯の如し。炎の牙ある野干、常に来りて食ひ、一切の時に於て苦を受くること止まず。昔、仏像を焼き、僧房を焼き、僧の臥具を焼きし者、この中に堕つ。
 また別処あり。黒肚処と名づく。
謂く、飢渇身を焼き、自らその肉を食ふ。食ひ已ればまた生じ、生じ已ればまた食ふ。黒き肚の蛇ありて、かの罪人に繞ひ、始め足の甲より漸々に齧み食ふ。或は猛火に入れて焚焼し、或は鉄の上に在いて煎り煮る。無量億歳、かくの如き苦を受く。昔、仏の財物を取りて食ひ用ひたる者、この中に堕つ。
 また別所あり。雨山聚処と名づく。
謂く、一由旬量の鉄山、上より下りて、かの罪人を打ち、砕くること沙揣の如し。砕け已ればまた生じ、生じ已ればまた砕く。また十一の炎あり、周り遍りて身を焼く。また獄卒、刀を以て遍く身分を割き、極熱の白鑞の汁をその割けたる処に入る。四百四病、具足して常にあり。長久に苦を受けて年歳あることなし。昔、辟支仏の食を取り、自ら食ひて与へざりし者、ここに堕つ。
 また別所あり。閻婆度処と名づく。
悪鳥あり、身の大きさ象の如し。名づけて閻婆と曰ふ。嘴利くして炎を出す。罪人を執りて遥かに空中に上り、東西に遊行し、しかる後これを放つに、石の地に堕つるが如く、砕けて百分となる。砕け已ればまた合し、合し已ればまた執る。また利き刃、道に満ちて、その足脚を割く。或は炎の歯ある狗あり、来りてその身を齧む。長久の時に於て大いなる苦悩を受く。昔、人の用ふる河を決断して、人をして渇死せしめたる者、ここに堕つ。余は経に説くが如し。




●等活地獄●
罪状:殺生の罪を犯したもの

●黒縄地獄●
罪状:殺生・盗みの罪を犯したもの

●衆合地獄●
罪状:殺生・盗み・邪淫の罪を犯したもの

●叫喚地獄●
罪状:殺生・盗み・邪淫・飲酒の罪を犯したもの

●大叫喚地獄●
罪状:殺生・盗み・邪淫・飲酒の大罪を犯したもの

●焦熱地獄●
罪状:殺生・盗み・邪淫・飲酒・妄語の罪を犯したもの

●大焦熱地獄●
罪状:殺生・盗み・尼への邪淫・飲酒・妄語の罪を犯したもの

●無間地獄●
罪状:両親の殺生・仏の教えを守らない罪を犯したもの








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