仏像寺院の楽しみ


仏像や寺院の建物は本来信仰の対象としてして作られたものですから、
わずかばかりでも、信仰心や畏敬の心を持っていれば、拝観のし方に特に決まりなどはありません。
普段、信仰とはかけはなれた生活をしている多くの人が、
訪れて手を合わせる仏像や寺院をどのように見て感じるべきかそんな質問には答えはありません。
信仰そのものに正解がないのと同じように、自由に鑑賞して自由に感じることが一番だと思います。
寺院や仏像の一つ一つにもいろいろな背景や事情・歴史があるので、ひとつの鑑賞方法なんてありえるわけないのです。
逆に、巡礼は御朱印をもらうスタンプラリーとは違うので、
その一つ一つの違いを自分なりに捜すのが一番だと思います。
境内や堂内・向き合った仏像から発せられる全体的なオーラというか、
気配のようなものを感じることが一番の鑑賞方法かもしれません。
寺院を訪れる時には、事前にその寺院の歴史や伝承などをガイドブックなどで、
一度目を通すだけでも見てまわる興味が格段に違います。
たとえば、寺院の建物がいつ・誰に・なんのために建てられたのか
そんな自分なりのテーマを決めるだけでも
いくつかの寺院を巡る時に複数の寺院をただ「場所」として捉えるか、
それぞれ違ったそこにしかない「寺院」として捉えるかがまったく異なってきます。
せっかく機会があって訪れるのであれば、興味をもって時間を過ごしたほうがいいんではないでしょうか。
寺院の建物は、古く鎌倉時代の姿を残すものから、
平成に入ってから増築・改築されたものまでいろいろな姿がありますし、
その配置にも宗派や時代によって特徴が見られます。
その中に安置されている仏様についても古いもの新しいものだけでなく、
なんの仏を写したものなのかの違いや木からコンクリまで材質の違い、
同じ仏を写しても作者や時代によって全く違う姿になっています。
そんな違いを見わけていくだけでもおもしろいのではないのでしょうか。






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